イタコ型(死者口寄せ)
イタコ型(東北日本の死者口寄せを中核とする霊媒)
―― 定義・歴史・修行・儀礼プロトコル・地域と現在・比較枠組み
要旨 イタコは、東北(とくに青森県)を中心に活動してきた女性霊媒で、歴史的には盲目の女性が多く、**死者の言葉を媒介する「口寄せ」**を代表的職能としてきた。修行‐入門の体系(冷水行・断穀・夜籠りなど)と、**入門儀礼(神憑け=神付け/打初め)**を経て一人前となる点に、他地域の霊媒と異なる制度性が見られる。今日、担い手は急速に減少しているが、**恐山(青森県むつ市)の夏季例大祭(7/20–24)**や秋季祭など、年中行事の場で「イタコ町(集まり)」が立つのが通例である(実施の有無は年により変動)。(Nippon, 霊場恐山(公式),